ネタバレでしかないFILM RED感想

※この記事には公開中の映画のネタバレが大いに含まれています。未鑑賞の方やネタバレが嫌いな方は閲覧しないことをおすすめします※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ようやくFILM RED見ました、ロボアです。

初日はバカ混みそうだったから避けたかったしそれ以降は用事あったり他に映画見たり何やかんやで気付いたら公開から一週間くらい経った今になっていました。

ちなみに特典の方は第一弾余ってるどころか第二弾すらもらえませんでした。

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↑こいつちょっとしか出ない‼️とか言われてたのであんまり期待してませんでしたが思ったより出てきました。今までが出なさすぎでは?

 

 

この映画、ワンピースというあまりにも大きく安定した題材なので面白いという点は揺るがないのですが、近年の作品と比べるとかなり賛否両論です。

僕自身もスタンピードやZと比べると確かにこれは分かれても仕方ないなと思えるところはあったので、まずは個人的に思った良い点、悪い点を簡潔に挙げていこうかなと思います。

 

 

良い点

  • 作画
  • ブルーノやブリュレ等懐かしいキャラや意外なキャラの活躍
  • 後半の戦闘シーン
  • エンドロール

悪い点

  • 前半はほぼ歌。Adoのライブを見に来た気分になる
  • 麦わらの一味の台詞が少なすぎる(特にゾロとジンベエ)
  • 海軍上層部(特に赤犬黄猿)
  • 回想以外の現在のシャンクスが出るのは本当に終盤なのでシャンクス目当ての人は多分がっかりする

 

まずは良いと思った点から。

作画は流石映画ということもあって良かったです。MVも力入ってんな〜って感じでした。個人的には新時代逆光の演出が好きですが、子供(特に中高生)にはTot Musicaのハイライトのない目やゲス顔が受けそうだなと思いました。そして曲も全曲強いです。歌詞がどの曲も物語の状況、ウタの心境や人生に合っています。流石に歌パート多すぎだろ!ってなったけど(詳しくは後述)

 

ブルーノ、普通に活躍してて笑いました。

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このbotの語録も増えるのでは?と思ったのですが“原作の”と書いてあるので微妙ですね。ウタの能力でマスコットキャラにまでなっていて、スタンピードにおけるルッチみたいなポジションだったカリファ(流石にルッチより台詞は多かった)とは差を感じました。

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こんな感じではなくちゃんとぬいぐるみにして販売したらまあ需要ありそうな感じになってました。

 

ブリュレ、有能

あの能力便利すぎるし、ないと詰んでるポイントちゃんとあるのひどすぎ。今回も妹萌えなるものを存分に発揮していて(ブサイクのババアじゃなかったら天下取ってるだろこいつ…)とWCI編と同じ感想を抱きました。カタクリにも会えないのかと泣いていたブリュレの気持ちに応えるように、終盤(ほんの少しの出番ですが)カタクリが駆け付けたのも良かったです。

 

後半の集団での戦闘は最高でした。これぞ劇場版ワンピースの醍醐味!って感じで。従来の劇場版とは違い一時間くらい焦らされましたが。

 

ちゃんと指揮官をするコビー、“立派になったな。”と感嘆しました。非力でチビな海賊の雑用が短期間で肉体的にも精神的にも成長し、トントン拍子で大佐にまで登り詰めただけのことはあります。ていうかこいつの成長速度エグすぎやろ。

今回も名前だけ出てきたロッキーポート事件、今後原作で詳細明かされるんでしょうかね。

 

現実世界に赤髪海賊団が来てからの戦闘はマジで声あげそうになるレベルでした。シャンクスとルフィが互いの存在を感じ、ウソップとヤソップの親子が見聞色で繋がり──ウタの世界にいる息子と現実世界にいる父親、それぞれの場所で指示してシンクロする攻撃。ルフィとシャンクスが同時に最後の一撃を与えるシーンは何度でも見たいです。

あとロックスターの戦闘シーンもちゃんとあり、それが急に出てきたので一人でマスクの下で大笑いしてしまいました。不意打ちは卑怯だと思うんすがね…

シャンクスドアップとロックスターで笑うの、スクリーン内で俺だけなのバ レ バ レ

 

最後に一瞬ニカが出てきたので時系列がわけわからんことになりましたが(ビッグマムが健在だったりしているため)、映画はパラレルと明言されているので気にしたら負けでしょう。

 

エンドロールは曲も映像も、の一言でした。ワンピースは他の映画と違いエンドロールにも楽しみがあっていいですよね。

歌詞は切なくも力強いバラードと、東の海の面々やフランキーが飛ばされた場所の三人などの懐かしかったり少しマイナーなキャラ達の現在との組み合わせは、新規ファンと昔からのファン両方大満足の映像になっていたと思います。

 

 

そして悪い点です。

歌パートが多い!多すぎる!まあ僕はラブライブで慣れているのでまだ騒がれているほどには感じませんでしたが、七曲(しかも何曲かフル)はラブライブでも歌わんで。そして歌声はAdoの主張が強く、歌の多さも相まってAdoのライブ感は否めません。苦手な人には本当に苦痛に感じると思います。逆にファンならとても楽しめると思います。

このライブパート!ちょっとの喋り!ライブパート!が一時間位続き、回想も多いので話がなかなか進まず、テンポが悪く感じます。ライブ以外のやってることは回想とルフィ達の逃亡劇で特に大きな戦闘や出来事もないので、人によっては少し退屈かもしれません。歌や回想の分戦闘パートが削られているのも残念です。

 

麦わらの一味の出番、なんか少なくなかったですか?特にジンベエとゾロは何喋ってたか全然思い出せません。ウタの出番が多い分ルフィの出番も従来より少なかったですが、それでも主役とは言える見せ場はありました。

サンジは惚れさせて二股かける気か?って言葉をブリュレにかけたりロビンはトットムジカについて解読したりしていましたが、ゾロやジンベエはマジで戦闘以外まともに出番や見せ場なかった気がします。

 

赤髪海賊団と海軍が到着し、ウタに操られている人々が襲いかかったりしましたが、海軍は彼女の計画を止めて人々がいなくなるのを防ぐために出動したのに手を出してくる人間は殺したら本末転倒では…?と思いました。市民を殺そうとする海軍、守ろうとする赤髪海賊団、すっかり逆転してしまっていました。いかんでしょ。

ですが黄猿の名言集にありそうなセリフが出てきたのは面白かったです。公式が一読者の声真似に追いついたね。

 

回想以外の現在のシャンクシャンクスが出てくるのは本当に終盤なのでシャンクスが最初からめちゃくちゃ出てくる!と期待して彼目当てで行くと拍子抜けするかもしれません。終盤で出番少ないながらに活躍しているとは思いましたが。

先程も述べましたが、ルフィとシンクロしてトットムジカに最後の一撃を与えるところは本当にかっこいいです。ビートマニアだの天竜だのが毎日TLに流れてきてドアップ登場の度に笑っていたのにそれを忘れていたくらいには。

 

あとはAdoだけではなくウタ自身が嫌いな人には苦しい映画だろうなあと思います。映画の賛否両論はウタがかなり好き嫌いの別れるキャラでそんな彼女が主役というのが大きいので。

予告のシャンクスの娘という肩書の時点でかなり批判の声があり(これは本編で養子と明言されたので夢女子はこの世にちゃんと戻ってこれたと思いますが)、公式もウタ日記など彼女を好きになってもらおうという企画をたくさん出していましたが実際の彼女は簡単に述べるならガチのやべー能力持ったやべーメンヘラです。本編にシャンクスをちゃんと呼んでくれるオタククンとオフパコしたりシャンクスの覇気で催眠をかけるシーンはありません。

やってることが結局思想の強い女による規模のバカでかい心中なのでそれが受け入れられない人やウタ日記を見ていない人には夢女子みたいなスペックのメンヘラが出しゃばる駄作判定になってしまうのかなぁ…と思います。

 

ちなみに僕は好きでも嫌いでもないです。ガチのやべーメンヘラではありますが、思想が強くなった理由やネズキノコによる凶暴化が彼女の想いを増幅させていたこともちゃんと描かれていましたし。『やりすぎだバカ』とは思うけど。

 

 

総合すると良くも悪くもワンピースらしくない、高評価も低評価も両方当てはまる部分があって納得できる…といった感じです。ただ、悪い部分もオマツリ男爵のような悪さとは少し違います。

 

FILMシリーズに限って評価するなら

ストロングワールド≧スタンピード、Z>GOLD≧RED

だと個人的には思います。

 

Zやスタンピード、ストロングワールドのように「全ワンピース好きは見ろ」などとは言いません。あの辺やデッドエンドはワンピースの映画として出来が良すぎるのでそれと同じような勧め方をするのは色々酷です。

 

ただしAdo好きにははっきりと見ろ、と言えます。好きな歌手の歌をクオリティの高い映像付きでたくさん聞けて、ワンピースをあまり見ていなくても興味を惹かれる場面はたくさんあると思うので。

あとはブルーノやブリュレ好きにも勧められますね。こいつらそんな熱心なファンいる?

 

ウタは人々の過度な期待がああさせた部分はあるので、彼女に共感する人もいるとは思います。ウタワールドの正体が明かされると掌を返して彼女に罵詈雑言を浴びせる人もいたので、そんな場面で自分との境遇を重ねる人もいるかもしれません。

そういう風にウタに共感できる人、ウタ日記で見せていた無邪気な少女以外の面も含めてまるごと好きな人にはいい映画だと思います。そんな人達には鬱エンドすぎるか。

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あとはこんな層。

 

 

ここからは良い悪いとか抜いたただの雑記です。

 

 

 

 

 

 

 

この映画でシャンクス天竜ガチ臭いと判明したのめっちゃ面白くないですか?

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この辺り全部本当だったらどうしよう。

同時にシャンクスがロジャー海賊団に拾われて赤子の頃から育てられたと確定しましたね。バギーも多分そのルートだと思いますが。ロックス・D・ターじゃなくてロックス・D・バギーだった!?

 

あとこいつ。

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CVや見た目でどうせ黒幕とか言われてました(僕もソーナノ…)が、普通にいいやつでしたね。

ウタがトットムジカ目覚めさせてエレジアを滅ぼしたのを自分がやったことにしてリク王ルート辿ろうしたりルフィを庇って重傷を負ってもなお止めようとするなどひたすら彼女のために行動する自責の念が強いおっさんだったので、とりあえずEDで生存確認できて安心しました。

 

ローが当然のようにルフィを助けるのおもろい。スタンピードは船に乗り込んで助けてもらってたしお前もう仲間やろ。何ならジンベエより馴染んでる気がします。

原作では同盟解除宣言がされましたが、何だかんだ腐れ縁みたいな感じで鉢合ったり互いに助け合ったりしてると思います。こいつの人柄的にも。

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これが死の外科医ちゃんですか。

 

ウタウタの実、凶悪すぎる。バレットのガシャガシャの実も強力な能力でしたが、この実は強力のベクトルと凶悪さがダンチです。

歌を聞いて心を惹かれたらその瞬間に意識を失って能力者の世界に閉じ込められ、自分の意志では帰れないの恐ろしすぎます。私は最強(ガチ)

ウタが死亡したのは物語を綺麗に〆るのと立ち位置も能力もイレギュラーすぎて扱いに困るので仕方なかったのかもしれませんが、そのせいでこの実が世界のどこかに放流されてしまったという事実、映画の前に流れた『“それ”がいる森』の予告より怖い。

政府はこの実こそ何としても手に入れて厳重保管しておくべきだと思います。

 

バウンティで映画公開当日か前日くらいにウタが実装されたのでバウンティで聞いたところだ!ごっこをやってたんですが(バウンティのボイスは基本アニメからの流用なので)、何個か確認できませんでした。聞き逃しているのか特別アニメとかのセリフなのか新録なのか。

 

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オタク、チョロい生き物です(ひろゆき)

逆光と風のゆくえが特に好きです。私は最強のMVの絵柄が苦手でそれ以降の曲追えてませんでしたが良曲だらけですね。

風のゆくえは歌詞が結構なネタバレだったのでMV出されるのが公開からしばらく先なの納得できました。あとはTot MusicaもMVないみたいですが存在がネタバレだから仕方ないね(レ)

そういえばAdo声のモブいましたね。オホ声はあげてませんでしたが。

 

エンドロールでしらほしも登場しましたが、身体も乳もデカすぎてあの谷間に住所変更届を出してやろうかと思いました。あのタッパと乳で16歳は無理でしょ。

 

 

とりあえず思いつくままに書いたけどまたなんか追記したりもしかしたら雑記記事個別に書くかもしれません。

コストコのレシート並みに長い記事になりましたが、ここまでありがとうございました。

 

 

 

最後に

映画館で買ったドリンク、一時間くらい経つとだいたいシャビッシャビになってる